先日ポストチェックをしたら『テレビをご覧のみなさまへ「NEXT!700MHz」』というタイトルのチラシが入っていました。
ぐしゃぐしゃすぎてごめんなさい、最初いらないと思って見た瞬間丸めて捨てる直前でした笑
ただ、やっぱりなんだろうと気になって捨てずに広げた状態なんです。
それくらい気になってしまったということでしょうか。
運営ですが、一般社団法人700MHz利用推進協会と言う協会が運営しているようです。
ドコモ、KDDI、au、SoftBankの携帯電話事業者4社が設立した一般社団法人のようです。
テレビは見ないので全くこういうものは知らなかったので逆にこれは新手の詐欺かなとかまで思いました。
ちょっと調べてみたら少しどういうものかはわかってきました。
一般社団法人700MHz利用推進協会とは
ググってみるとちゃんとウェブサイトがありました。
「700MHz利用推進協会 docomo」で検索したら
700MHzに関する情報(テレビ受信障害対策)
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/disclosure/700mhz/
というページが見つかりました。
ページ内にhttps://www.700afp.jp/のサイト内へのリンクも張っていたので詐欺ではなく本当にドコモ、KDDI、au、SoftBankの携帯電話事業者4社で運営されている正式な協会ということがわかってきました。
他にも総務省のウェブサイトにもしっかり掲載されていたので問題なく詐欺ではない公式な協会でした。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/89300.html
ちなみにくしゃくしゃでないきれいなチラシのPDFもありました(笑)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000562965.pdf
700MHz利用推進協会は何をしている協会なのか
では700MHz利用推進協会は何をしているのかが気になります。
案内されていたページをみたらだいたい把握はできました。
こちらを参考にしましたが、地上デジタルテレビ放送の電波は〜710MHzまで利用していますが710MHz〜を携帯電話で利用するからその影響で「テレビの受信に影響が出る可能性がある」ということでした。
この710MHz〜ですが、今までは地上アナログテレビ放送とFPU/特定ラジオマイクで利用していたものでしたが、別の電波帯に移動させ、空いた700MHz帯を携帯電話で利用するということでした。
このため、地上デジタル放送の電波帯と携帯電話で利用する電波帯が近接しているため、使用している設備によってはテレビの映像が乱れたり映らなくなったりする可能性があるということになるということです。
ここまではよくわかりました。
その影響については携帯電話会社が無料で対策作業を行うということをしてくれるということで、その事業を行うのが700MHz利用推進協会ということです。
自分たちの都合というわけではありませんが、携帯電話の影響でテレビの映像に影響が出るので対応するために各携帯電話会社があつまったということなのですね。
結論
700MHz利用推進協会自体は詐欺ではないことはわかりました。
ただ、これに便乗して詐欺行為が行われているようです。
ウェブサイトにもこんな案内が大きく掲載されていました。
確かに便乗詐欺がたくさんありそうです。
テレビの映像の乱れがあり相談するときは、公式サイトや携帯電話会社に最初は相談するなどして確実な方法で申込みしてください。
電話や飛び込み営業などは信用しない方がよいと思います。
おまけ
FPU/特定ラジオマイクとは
電波のことはあまり興味がなかったので調べていたら「FPU/特定ラジオマイク」という用語も気になったのでおまけで調べたことを掲載します。
以下の情報でよくわかりました。
国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営している「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)という電子ジャーナルプラットフォーム内の文書です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/69/5/69_376/_pdf/-char/ja
ここを見ると、FPUはField Pickup Unitの略で、報道・スポーツ中継などの放送事業で使われている無線中継装置のことでした。
特定ラジオマイクとは、コンサートホールやスタジオなどで利用される無線マイクのことでした。